●「Satellite Shot」は、ICT建機が導入される現場において、アクティオが独自開発したGNSS※1受信機と、高精度でシームレスな補正データ情報を提供するサービスです。
1.補正データサービス:基地局方式(RRS)※2
〈概要〉
現場に設置したGNSS受信機から基地局データをLTE回線を通じて、アクティオのクラウド内にあるNtripキャスター※3に送信し、移動局GNSS受信機へ補正データを配信。
〈従来方式〉
従来は無線を利用してデータを送信していたが、林など障害物がある場所では利用が制限。また、受信エリアが狭く、都度、基地局GNSS受信機を移動する手間が発生。
〈メリット〉
LTE回線を使うことで、基地局GNSS受信機から半径10km程度のエリアで精度良く補正が可能なため、仮設現場事務所などに設置でき、運用性が向上。
2.補正データサービス:仮想基準点方式(VRS)※4
〈概要〉
国土地理院によって全国に設置された1,300の電子基準点から生成される「仮想基準点」を移動局GNSS受信機の付近に設定し、補正データを移動局GNSS受信機に配信。
〈従来方式〉
従来は基地局用のGNSS受信機が1台必要。
〈メリット〉
アクティオのサーバーから、仮想基準点の補正データを移動局GNSS受信機へ配信することが可能なため、基地局用のGNSS受信機が不要。コストと運用の手間が削減。
※注意点
近くに国土地理院の電子基準点が存在しない場合は精度が低下するおそれがあります。高精度が求められる現場には、基地局方式のご利用を推奨します。
※1 GNSS:人工衛星を利用して地上の位置情報を計測するための衛星測位システムGlobal Navigation Satellite Systemの略称
※2 基地局方式(RRS):基地局方式Real Reference Stationの略称。現地基地局や電子基準点より、補正情報をリアルタイムで移動局へ送ることで計測ができる
※3 Ntripキャスター:インターネットを介して、基地局の補正データを移動局へ配信する仕組み
※4 仮想基準点方式(VRS):仮想基準点方式Virtual Reference Stationの略称。物理的な基地局がなく移動局のみで計測ができる